君に…
いつもとは違う振る舞いばっかりしていて、精神的にも肉体的にもお疲れさまな今日の君に、僕はゆっくりしていて欲しいから。


だから僕が出来そうなことなら全部してあげたいんだ。


さいわい、ちょっと工夫すれば簡単に出来そうだしね。


僕は広げたバスタオルを君のもたれているソファの背に敷いて、それから君にヘアバンドをつける。


これ何って聞かれたくはなかったのに。


君はちょっびりニヤニヤしながら嬉しそうに尋ねてくるし。


「うー。
僕が顔を洗ったりする時にいつも使ってるのっ!
だって髪の毛が濡れちゃうのがイヤなんだもん。」
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