君に…
そう付け足してエヘッと笑って見せた僕に、君はいつもみたいに優しく笑って僕の髪の中に手を差し込んだ。


きっといつもみたいにクシャクシャっと混ぜながら僕の頭を撫でてくれようとしたんだと思うんだけど。


「痛っ!
あ、ダメだよ。
今日はさすがにいつもみたいなクシャクシャ頭になっちゃダメだから、僕のすぐにはねちゃう髪の毛をしっかり整髪剤で固めてもらったんだからね。」


でも君からは不評だったから明日からは多分もうしないとは思うけどね。
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