君に…
「まだ、それを落としてないから固まったままなんだよね。
だからいつもみたいに混ぜられちゃうと、引っ張られちゃって痛いんだ。」


そう説明すると君はしぶしぶと手を引いてくれたけど。


その表情には不満そうな色が見え隠れしている。


「ふふ。
じゃあすぐにお風呂の用意してくるね。
君に思う存分撫でてもらえるように、早く洗い流すことにするよ。」


そう言って君のそばを離れようとした僕の服の裾を君が引っ張る。
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