君に…
「どうしたの?
どうして僕がって。
だって今日は。」


なぜ僕がお風呂の用意をしに行くのか、一瞬疑問に思ったらしい君も、すぐに自分で気が付いたみたいで。


「うん。
理事長先生にお借りしたこの別荘に、今日は2人きりだよ?」


山の上での結婚の誓いの儀式にはホントに身内の人達と。


そしてサポートしてもらうって事で、山に慣れている職場の親しい人達だけに参加してもらったんだけど。


ふもとに近い別荘地に降りて来た後行われた披露のパーティーは、小さくて古いけれども居心地のとてもいい素敵なホテルが会場で。
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