エリートなあなた2
求める先に
対峙した瞬間、アーモンド形の目が細められると同時に眉根も寄せた。
これこそ絵美さんが、ルック・キラーと密かに囁かれる迫力なのだろう。
「――それで?どうなった?」
席についてものの十数秒、静寂を嫌うように答えをすぐに求めた件。
それはもちろん先日、居酒屋で強気が服を着ているような彼女が珍しく見せた、お気に入りの後輩の悩みについてだ。
「いや、……まだ話もしてないけど」
「はぁあああ?」
「絵美さん、まだ5日でどうこう」
「もう5日でしょうが!」
恐ろしい眼力と一切の反論を、ピシャリと畳みかける威勢の良さに思わず苦笑い。