不良姫×不良王子






「…ノロケかな?」



「思いっきりノロケでしょーが。」




あっさりばっさり斬られました




「あ、でもー…これで銀龍との
無意味な衝突はなくなったわけね」



「うん、うん、うー…ん?」



「なによ、その曖昧な返事」



「いや、今まで敵同士だったところの
族長があっさりくっついたからって
喧嘩はなくなるのかなーっと…」



「まぁねー…それは不安ね」



「でしょ?…うー、どうしよ」



「ま、そこは総長の考えを尊重するわ
そんじゃ、私は愛しい仁のもとへ行ってこよーっと」



「え、美鈴ー!?」




美鈴はバタバタっと勢いよくあたしの部屋から
飛び出していき「おじゃましましたーっ」
と、でっかい声で叫んでいった







< 294 / 336 >

この作品をシェア

pagetop