不良姫×不良王子








きゃーーーー!!



早く!早くしなきゃーー!!




あたしが急いで制服に着替えていると。




ばーん!



びく!



「姫希!」


「お、お母さん…」


「お母さんね…姫希に頼みがあるの!」


「なにー?早くしてよー時間ないんだから!」


そういっていつも付けている
ピアスに手を伸ばそうとしたら…



ぱし。


手を掴まれた。



「ピアスはだめよ。」


「なんで?今更??」


「そのかっこもよ。」


「かっこ?あー、制服のこと?」


「そうよ!あなたは、
不良学校に行くのよ!?」


「?それがどうかした?」


「お父さんの仕事は?」


「組長。」


「あなたの仕事は?」


「総長。」


「あなたはねー…
他の人に本当の
自分がばれちゃだめなのよ…」


「なんで?ケンカふっかけられるから?」


「それもあるけど…心配なのよ…
私はね…お父さんは大丈夫だろって
言っているけど…」


「なら、大丈夫じゃん。」


「…私はだめなの」


「…わかりました…」


…う∑

お母様、怖いですっ









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