不良姫×不良王子
「あー…やっぱ門閉まってるー…」
あたしは、あれから髪を
黒の超長いウィッグで隠し、
黒のカラコンをつけ、
しかもそれにふちの黒眼鏡をして、
最後は膝下の超長いスカートを
はいたいでたちで
馬鹿でかい門を見上げていた。
たぶんこの門は不良たちが
越えられないように作ったものだと思う。
でも、あたしにとっては
「何の障害でもないんだな♪」
そう言って、
ひょい。
と軽々門を越えた。