Last time
目の前が真っ白になった。

…というか、光に包まれてる感じ?

そして…

「あなたは、篠沢 瑠美さんですか?」

どこからともなく聞こえる謎の声。

あたしはキョドりながら

「はい…」

と答えた。

「私は、タイムリミットを支配する、時間の神様です。」

「え?」

状況が上手く飲み込めない。

「あなたは、亡くなった矢山 浩斗のことが好きだった。

だけど、あなたはその想いを伝えることができなかった。

そうなんですよね?」

「確かにそうですけど…

何でわかるんですか?」

姿の見えない相手に問いかける。

「神様ですから、人の感情は何でもお見通しです。」
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