スマイリーコンタクト
甘い
「ハァッハァッハァッハァッ・・・・・」

息を切らしながら、取り合えずアタシは屋上の扉を空けた


無我夢中で教室を飛び出してきたものの

きっと今頃
教室はすごーく
黄色い声の女どもの噂話で盛り上がってるんだろーなー。


なんかそう考えると・・・・

「メンドクサッッッ」

アタシは叫んでしまった 笑


もーまじでめんどくさいよ。

だって人の恋愛なんて自由じゃん

あー言わないほうがよかったかなー

でもなぁ・・・
ああでも言わないと花月もウザイからなぁ・・・

あぁぁぁ




まっしょうがないか。自分で前に進むって決めちゃったんだしね。

逃げても仕方ないし。



私は手摺りに捕まって空を見上げた


そして囁いた


「神様!アタシに勇気を!あと彼がアタシを好きになってくれますように!お願いします!!」



青い空は雲の動きさえも変えず

ただただアタシの
声か一人淋しく
微かに残る程度だった。

「なぁにしてんだかな。」

苦笑いをして

下をみると
男子がサッカーをしてた。



アタシは野生の感?直感で分かった!!

「一年C組だ!!」


そう一年C組は私の憧れの彼のクラス!

私の隣のクラス!!

アタシは身を乗り出して彼を探す


落ちるんじゃないかってほど身を乗り出して探す




・・

・・・

・・・・

・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・!!!
いたッ!!!


彼はカッタルそうにあぐらかいて
端に座っていた

友達三人位で

棒倒しゲームをしていた

自分が負けて
悔しがる顔

時々見せるはにかんだ笑顔

遠くて良くは見えないけど

感じるんだ


あの甘い


優しい雰囲気を




「ヨッシャッ!!」


アタシはガッツポーズを決め

気合いを入れて


教室への階段を

また駆け足で

下っていった


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