夢十夜

俺の住むアパートは海の真ん前にある。
海が好きで海を見てると落ち着くから海の近くに住むのが夢だった。
高校入学と同時に親に無理を言って一人暮しを始めた。
高校は実家から通えない距離じゃなかったがどうしても海の近くにいたかった。
俺は海に呼ばれたから。


潮の音を聞いていると心地いい。
嫌なことも忘れられる。
俺の生活から海はなくてはならないものになった。

< 2 / 7 >

この作品をシェア

pagetop