あの日の空を,もう一度…


「芽依美…」


葵と愛結が立っている。


心配そうな顔で。



「もう体,大丈夫なの?」


愛結が聞いてきた。


「…あ」


「体!!?吾妻ケガでもしたのかよ?」


私の言葉はクラスメートによって遮られた。



その男子の言葉に,二人は黙ってしまった。


『ケガって言うか…』


まさにそんな顔で。



キーンコーンカーンコーン…



チャイムが教室に鳴り響いた。


みんな自分の席に移動する。



そこへ,担任のジジイが入ってきた。


「おはよう,みんな」


「はよーざいまーす…」


みんなで,やる気のない返事を返す。




すると,ジジイと目が合った。


「おっ!吾妻も来たか。大丈夫か?」


「…はい」


するとこの後,ジジイはとんでもないことを口にした。


(ジジイ連呼しすぎだろ。←一人ツッコミ)

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