あの日の空を,もう一度…
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また,いつもの朝。
でも,この日私は異変に気付いた。
何かが,こびり付いている。
それは,
真っ赤な…
いや,乾いて真っ黒に近くなった…
血。
そう,血が付いている。
私が寝ていた布団には,おびただしい量の血。
もちろん,私の血。
もう死ぬんだって…
本気でそう思った。
体は動かなくて,
声も出せなくて…
私はそこで気を失った。
次に目を覚ましたとき,
まだ天国じゃありませんように。
そう願いながら。