あの日の空を,もう一度…
#02 青すぎた空
夕方になり,日も暮れ始めた。
「そろそろ帰ろっか?」
元々日帰りの予定だったため
私たちは帰り支度を始めた。
「あー疲れたぁ…」
濡れた足をタオルで拭きながら愛結が呟いた。
「ね。でも楽しかった★」
私はレジャーシートをたたみながら相槌をうった。
「芽依美,顔色悪くない?」
ふと,芽依美の顔が真っ青なのに気が付いた。
「そういえば…元気もないし。大丈夫?」
愛結も同意見のようだ。
「…うん!大丈夫だよ!?
ちょっと疲れちゃったみたい★」
芽依美は誰でもわかる作り笑いを見せた。
元気が取り柄の芽依美が
体調崩すなんて…
珍しい。