Heaven


さくらの席へと行き、事情を聞く。
どこにいたとか…
誰といたとか…


『どこにいたんだよ?』


『体育館の裏にいたの。そこあまり人来ないから…』


『一人で?』


こう聞くとさくらは首を横に振った。
誰と?なんて聞かなくても分かる。
一緒にいたのはヒカルだろ?
だってさくらの頬がピンク色に染まっているから。

幸せなんだなと見ていて分かる。


『ヒカルは何も変わっていないね…いつもさくらに優しい。でも…さくらだけじゃないのんだよね。この優しさ…』


ヒカルはさくらと何を話したのだろうか。
気持ちは伝えてないようだ。
…またさくらを不安にさせることを言ったのかな?

さくらの顔が今の空のように曇っていく。


『さくらはヒカルと何を話したの?』


『なにも…話してないよ。ただ泣いているさくらの頭をずっと撫でてくれていた…』



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