Heaven


美月も俺の心情に気づいたのか、照れた様子を見せて、『うん』と言いながら首を縦に振った。


『そっか、頑張れよ!』

俺は太陽に負けないくらいの笑顔を美月に見せる。
美月は『はいはい』と軽く返事をして、ヒラヒラと手を振り、階段を下りて行った。
そんな美月の背中を見えなくなるまで二階から見下ろしていた…


兄弟の仲が深まった気がする。
そうだよな、美月…


一歩、一歩階段を下りて、洗面所へと目指す。
今の季節が一番冷水が心地良いと感じる。
顔を洗ってリセットをし、リビングにいる父さんと母さんに朝の挨拶をする。


『おはよ!』


『おはよう、雅』
『雅、今日はパン?ご飯?』


家族の笑顔は好きだ。
何年見ても飽きたりしない。
魅力的…という言葉に片付けようか。


俺は母さんに『パンがいい』と答えて、準備をするため部屋に戻る。



今日は快晴だろう。
俺の予測だけれど…



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