Heaven
分かるはずないよね。
知ってるよ。
答えはまだないって…
それくらい分かるよ。
春からの連絡もない。
辛いことは溜めるなって言ったのに…
春は溜めているに違いない。
俺ってそんなに頼りがないかな?
『雅ー!』
誰かが俺を呼ぶ。
俺はゆっくりと振り返ると…幸せなオーラを撒き散らす、ヒカルとさくらの姿があった。
『…おはよう』
ヒカルはあれからさくらに告白をし、ようやく二人の気持ちは通じ合ったのだ。
毎日ラブラブな様子を見ている俺は、やはり羨ましいと思ってしまう。
いつか誰かとこんな風に、幸せオーラを撒き散らして歩きたい…。
ヒカルはさくらと付き合いだして、さくらと登校するようになった。
前に『一緒に行くか?』と誘われたが断った。
だって…お邪魔だろ?
最近は一人で学校に来ている。
もう慣れたし、迷うことはないから。