Heaven


当然陸と春とも同じ。
それに京子とも…

あたしは春と同じクラスとなった。
陸は隣のクラス。
京子は陸と同じだ。

またあの感情が蘇る。


『美羽、ヤキモチ妬きすぎだって』


以前、こう春に言われた。
ヤキモチ?

この時気づいたのだ。
これがヤキモチだと…。

モヤモヤしたこの感情は、京子に対するヤキモチなのだ。
どこかで納得してしまうあたし。
あたしはヤキモチを妬いてしまう程、陸のことが好きになっていた…


中学になり、勉強や部活などで、陸と会える時間が少なくなりつつあった。
あたしはテニス部。
陸はサッカー部。
春はバスケ部だ。

それぞれ違う部活のせいか、帰宅する時間などバラバラだった。


クラスが離れたため、陸とは話す機会すらなくなり、毎日のベランダでの会話も次第になくなっていく。

寂しい。
陸が離れていく…


あたしは日々、孤独感に襲われていた。



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