Heaven
『おし!ヒカル!行くぜ』
ぽんっとヒカルの肩を叩き、俺は一歩高校の敷地へと足を踏み入れた。
今日からここが俺の高校。
沸々とわくわくさが沸いてくる。
『早く行こうぜ?クラス見に行きてぇし』
ヒカルの方は俺のような感動はないようだ。
サラサラな金髪の髪の毛を靡かせて歩くヒカル。そんなヒカルを見た女の子は振り返りヒカルを見る。
ヒカルは存在だけでかっこいいのだ。
見た目は王子様…かもしれないが、中身はクール。
そのギャップが俺は好きだからいいんだけど。
ヒカルのあとに着いていく俺。
桜並木道では部活勧誘のビラが配られていた。
俺は愛想よく全ての部活のビラを貰い、桜並木道を通り終わったあとの俺の手は、沢山のビラで溢れていた。
『お前それどうするんだよ?』
半分呆れているヒカルは笑いながらビラを指差してこう言った。