Heaven
だがここで否定しても、後々真実が分かるのだから、あたしは素直に言うしかないと思った。
『…あ、うん。告白されたよ…何で陸、知ってるの?』
『聡とは部活一緒だし、いろいろ相談されてたしな…。それに今日告白するって言ってたし』
体が外の気温に慣れてきたのか、もう寒いと感じなくなってきた。
あたしは下を向いて、
陸の言葉に納得をする。
そうか。
聡は陸と同じ部活なのだ。
二人は仲が良いし、当然恋の話などをするだろう。
聡が陸に相談していた、ということも理解が出来る。
でもね?
何でだろう?
知られたくなかったな…陸はなんて思っているのかな?
『…そっか…』
『何で断ったの?聡いい奴じゃん』
『…まだ中1だよ?付き合うとか…まだ早くない?』
あたしはこんな無神経なことを言ってしまった。陸の気持ちなんて知らずに…