Heaven
繋がった想い─…。
その時、目の前には頬を赤く染めらせた…
愛しい陸の姿がありました─…。
『…じゃあ大好き?』
また質問をする陸。
あたしになにを言わせたいの?
大好きに決まってるじゃん…
大好きに決まってる。
好きすぎて壊れそうだよ…
もう一度首を縦に思い切り振る。
すると陸はあたしの手を引っ張って、強くあたしを抱きしめた。
聡に抱きしめられた時とは何かが違う。
温かい、陸の温もり。
あたしは陸の胸の中にうずくまり、喜びの涙を流した。
もう、離したくない…
離れたくない…
ずっと一緒にいて─…
『美羽…泣かないで。俺と一緒にいるときは笑ってよ…約束して…俺、美羽の笑顔が好きなんだ』
耳元で囁かれる甘いボイス。
紛れもなくあなたの声。
『約束…する。もう泣かない…』
これが、陸との約束だった。
陸といるときは笑顔でいる。
…あたしはすぐに破ってしまったの…。
あなたとサヨナラしたときも笑うことなんて出来なくて…
あたしは現実から逃げていた…。