Heaven
陸はそれに生まれ変わったかな…?
きっと陸なら生まれ変われるよね…
だからあたしは…
空を見つめるの─…
陸がいなくなってしまった日から、
昼は青空を…
夜は星空を…
いつまでも見上げるの。
陸は夜空に向かって微笑み、言葉を並べた。
『俺は生まれ変わったら星になりたいんだ』
『星…?なんで?』
まさか、そんな言葉が返ってくるとは思わなかった。
あたしは『また自分に生まれ変わり、あたしと恋をする』と言ってもらいたかった。
少しがっかりとするあたし。
でも星になりたい理由を聞いたあたしは、嬉しくて…また泣きそうになる。
『…美羽の瞳をずっと輝かせたいから…』
あなたはずるい。
嬉しいことばかり言って、あたしを泣かすのだから。
ほら…
またどんどん陸の虜になっていく。
陸はあたしを喜ばせるのが得意なのね…