Heaven
…─生まれ変わったら、星になりたい─…
これが陸のなりたいもの。
その理由は、
…─美羽の瞳をずっと輝かせたいから─…
愛しい。
すごく愛しいよ─…
『り…くぅ…』
嬉しすぎてあたしは陸を強く抱きしめた。
陸の細い体からは、熱が伝わってくる。
全てが愛しい。
『美羽は甘えん坊だね?そんなところがいいんだけど』
優しく頭を撫でてくれる陸。
また、涙が出てしまった。
陸の体に顔を埋め、
静かに涙を流すあたし。いつまでも、陸はあたしの頭を撫でてくれた。
そんな時、贈り物が届いた。
それは、桜を連想させるもので、ひらひらと舞う白い粉。
薄暗い雪雲から降ってくるものは、雪だ。
その雪はあたしたちの肩や体にそっと止まり、たちまち消えていく。
『ホワイトクリスマス…』
最高すぎる。
陸と初雪を見れて、
陸と初めてのキスをして…
幸せの絶頂にあたしはいた。