Heaven


この幸せは当たり前のようにずっと続くと思っていた。
だけどあたしは忘れていたようだ。

神様は悪戯好きということを─…


陸との別れは、
もうすぐそこまで来ていたの─…


あたしはその間になにを残せたかな?


陸に…何を残せたかな…


あたしと陸はひらひらと落ちてくる雪をずっと見つめていた。
その先には星が輝いている。



『あたし…生まれ変わったら…夜空になりたい』


星たちを見て思った。
あたしの生まれ変わりたいものが頭の中に浮かぶ。
陸はあたしの為に星になるのなら、あたしは夜空になりたい。


理由─…?

それは…


『夜空?何で?』


案の定、不思議に思った陸はあたしの顔を覗いてはこう聞く。


知りたい…?


『理由はね?』


笑わないでよ?
恥ずかしいんだから。


『うん?』



『…陸の隣にいたいから…』



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