Heaven


中途半端になるのではないのかなって思う。
美羽の心の中は、陸に染まっていて、俺はその色を塗り替えようとしたのだ。

だけどその色が全て塗り替えることが出来ないと気付いたとき、俺は放棄をするんじゃないかって…

美羽の心の中を中途半端に染め替えて、逃げて…結局美羽の中は中途半端な色になり、また悲しむに違いない…。

色を塗り替えたいさ。
だけど出来るか不安なんだ。
自信がないんだ…
俺はまだまだ弱い。

陸のように…強くない。


『自信がなくてもいいんじゃねぇの?高木は待ってると思うけど?お前が愛してくれるのを』



待っている?
そんなの分かるのかよ…

自信がなくてもいい…。ヒカルの言葉が胸に突き刺さる。

自信がなくても人を愛せることは可能なのか?
俺は不可能だと思っている。


ヒカルはそう思わないのか?



『自信がなくても…人を愛せるのか?』



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