Heaven
そして明日からの予定を聞かされる。
明日はお通夜。
そして明後日は葬式だ。
葬式が最後のお別れ。
俺はそれまで、たくさん泣こうと思う。
目が腫れたって構わないさ。
この涙はいつか自分を強くさせる涙だろう。
俺はそう思う。
立ち直れないかもしれない。
それでいいじゃないか。
無理に立ち直しても、いつか必ずまたどこかで引っかかるのだから。
時間を使ったっていいじゃないか。
時間をたくさん使って強くなるのなら、たくさん使った方がいい。
爺ちゃんもそう思うでしょ?
…静寂に少しずつ音が加わる。
翌日、昨日の深夜にやっていた天気予報では《曇りのち雨》だと言われていた。
だけど窓から見える空は、思わず歓声を上げたくなるほどの青い、透き通る空だった。
これは誰からの贈り物?
きっと、爺ちゃんからの贈り物だよね。