Heaven
そう、俺は爺ちゃんが眠った次の日から、ずっと学校を休んでいた。
行く気にならなかったと言っておこう。
心に穴があいてしまったのだ。
それは爺ちゃんの死。
そして、自分の気持ちを見つめ直すため休んでいた。
休んでも美羽のことは常に考えていた…。
それは美羽が好きだという、ちゃんとした理由のひとつ。
『大丈夫だよ。心配してくれてありがとう。あ、明日美羽の誕生日だろ?どこ行きたい?』
《あたしね、雅がくれた写真のところに行きたいの。あの写真とても綺麗だったから…》
ねぇ、爺ちゃん…
またひとつの心を動かしたよ。
『うん、わかった!連れていってあげるよ』
ちょうど俺もキミを連れて行きたかったんだ…。
《ありがとう》
『明日の昼過ぎに美羽の家に迎えに行くから…』
あの場所は夕方が一番綺麗だ。
だから美羽を夕方までに連れていきたい。
そしてそこで…
愛を誓おう─…