Heaven
美羽は俺の愛を受け止めてくれたのかな?
ずっと傍にいて…。
ずっと笑っていてよ。
俺はキミを写真に撮るから。
ずっとキミの笑顔を撮り続けるから…。
だから行かないで。
美羽は病院に搬送された。
出血はあまりなく、命に別状はないらしい。
だが一つ問題があった。それは意識が戻らないということ。
そしてその意識はいつ戻るか分からないということ。
俺は希望を失った気がした。
やっと通じ合った気持ちの行き場はないようだ。
美羽が生と死の狭間にいる。
どちらかを選ぶのは美羽の意志だ。
俺は静かに眠る美羽を見ることは出来なかった。怖いのだ。
美羽を失うのが…。
『雅、お前…』
隣には俺の連絡で駆けつけた春がいる。
美羽の血で染まった自分の衣服を見て、俺は後悔に襲われていた。
俺のせいで…美羽が…