Heaven


ヒカルの考えていることはよく分からない。
俺はこの時聞き流すことにした。


俺は無事ヒカルの案内で教室に着くことが出来た。
教室に入ると、帰りのホームルームの時間で、みんな先生の話に耳を傾けている。


『おい、坂井。教室ぐらい覚えておけよな』

先生が笑いながら言うと、クラスの生徒たちもつられて笑っていた。
教室が笑い声で溢れる。

『迷ったんじゃなくて!散歩です、散歩!』


俺は顔を真っ赤にして、自分の席に座った。
自分から熱を抑える為、手をうちわ代わりにして扇ぐ。


『あんたって…天然?』

すると隣の席の美羽が頬杖をつきながら俺を見ていた。


天然?
そんなこと初めて言われた気がする。
どうして俺は美羽に好印象はないのだろう?
『馬鹿』とか『天然』とか。
最悪なイメージしかないのだろうか?


『俺天然じゃねぇよ?自然だろ?』


『…つまんないの』


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