Heaven


何で人間は嫉妬をするのだろう?
こんなもの、要らないのに。
捨ててしまいたい勢いだ。
桜を見ていたら、さくらの事を思い出す。
かなり弱っていたようだ。
さくらの気持ちは痛いくらい分かる。

今頃さくらは何をしているのだろう?
きっと泣いているのだろう。
さくらが心配だ。
だけどさくらの連絡先も、引っ越した場所も分からない。
学校で会うしかないのだ。


『聞いておけばよかった…』


今更後悔をする俺。
こうさくらのことを考えていると、いつの間にかバスは俺の地元へと到着をしていた。

慌てて立ち上がり、バスを降りる。
俺がバスから降りてから直ぐにバスは次の街へと向かっていく。

俺はバスを見えなくなるまで見つめていた。


そして家へと目指す。
携帯を開くと今は昼すぎ。
道理でお腹が空くわけだ。
こう気づいた途端、お腹が鳴りだす。
早くお腹を満たさなければ。

少し歩く速さを速くして、家路を急ぐ。


< 78 / 424 >

この作品をシェア

pagetop