しゅがーれもん
「ごめんね、こいつらうるさくって・・で、えーと・・・」

「あ、あの・・マネージャーやりたいんですけど!!!」

そう、あたしがやりたかったのは野球部のマネージャー。

いろんなマンガやドラマにでてくるこの部活にどうしても入りたかった。

「まじですかー!!大歓迎ですっ♪」

今までとは違い、幼く微笑んだ彼の顔に

あたしの心は小さく音をたてた。

「じゃあ部活勧誘終了!!部室に戻ってーー」

「ウィーーースッッ!!!」

えぇーー・・・?

終わりなんですか??

まだあたししか来てないみたいですが・・・・

「ん?なにか??」

首を傾げてくる彼につい鼓動が高まった。

「あっいえ・・・」

「そ、じゃあこっちだからついてきて」


しばらく歩くとグラウンドがみえてきた。

あっあそこか・・??

グラウンドの中に小さい小屋らしきものを発見した。

てかほんとにマンガに出てくるやつみたいーー!!!!

「はい、到着!!」

中に入るといかにも男子の部屋!!というような雰囲気の部屋。

「汚いっしょ!なにしろ男ばっかだからさ」

いやいや、むしろこのぐらいの方がやりがいあるしっ!!

「全然だいじょぶです♪
 むしろこれを期待してましたからっ」

不思議そうに見つめる先輩をよそに、あたしはやる気に満ちていた。

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