二つの恋
私はそれから先生を呼び、
先輩は先生に送られ
帰って行った。
先生に聞くとあの先輩は
桜井 幸田という名前だと聞いた。
次の日もふつうに保健室に
行こうと扉を開けようとしたが―
微かに声が聞こえてきた
「だからお前とは終わったから」
「もう電話してくんな!」
だとか…とにかく怒っている様子
私はこの場には居られないと思い
足を反対方向に歩もうとした時―
ガラッ
昨日とは変わった桜井先輩が居た
「あっ昨日の子やんな!?」
「……はい」
私はいきなりの事で
ついつい小声になってしまった