死神に恋をした。
ありがとね

ありがとね






ヒロ「見つかっちゃったね。」



ジン「…別に。」



「あの子、本気で殺してって思ってるけど?」



「いいんだよ、俺は戻れなくても…」



「俺がやっちゃおうか?」



「は?」



「俺だって死神。人の命を奪う仕事をしてるしね。」



「てめぇ…」



「冗談だよ。でも…」



「なんだよ。」



「今度、彼女のせいでお前が人を殺せなくなったりしたら、俺は迷わず彼女を殺す。」



「わかったよ。」



「まっ、それならいいんだけどね。」







綾「こんにちわ。」



母「あら、今日も来てくれたの?」



綾「はい。」



母「よかったわね、ジン。」




本当の事を言わなきゃ。



アタシは学校の友達なんかじゃない…




綾「あの…」



母「なに?」



綾「アタシ…彼の学校の友達なんかじゃないんです…」




母「知ってたわよ、最初から。」



綾「えっ…」



母「ジンは学校になんて行ってないもの。」



綾「じゃあ・・・」



母「見たことのない子だったから試してみただけ、ごめんね。笑」



綾「そうだったんですか…」



母「まぁ、あなたとジンがどのように知り合ったなんていいの。」



綾「え?」



母「あなたって何処か不思議な感じがするのよね。」



綾「不思議?」


母「そう、不思議。」


綾「…」



母「まぁ、いいわ。もう家に戻らなくちゃいけないからあとはよろしくね。」


綾「はい、わかりました。笑」


「なんでお前ここにいんだよ。」


後ろから声が聞こえた。
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