死神に恋をした。

ヒロ「アイツがいけないんだよ?キミはなーんも悪くない。」



綾「アタシ…殺されるんですか?」



「そう、俺によって。」


「でも…貴方がアタシを殺しても…仁は戻らないんですよね?」


「戻るといったら?」


「殺してください。」




ジン「ふざけんなっ!!!」




ヒロ「お前がいけないんだよ?」


ジン「俺は、俺はやっと大切な人を見つけたんだ。それの何が悪い?」


「言ったよな、俺。お前が人を殺せなくなったら迷わず彼女を殺すって。」


「あぁ。」


「誰のおかげで死なずにすんだと思ってんだよ。」


「それは…」


「死神は人の命を奪うのが仕事なんだよ。なのに、なんだよ、今度は俺が守る?自分の言ってる事がわかってんの?」


「わかってる。」


「分かってない。彼女を殺せば、お前は生きて戻れる。しかも、俺が殺した彼女が戻って来るんだぞ!?」


「わかってる。」


「だったら、なんで「もう、いいんだっ!!」


「もう、いいんだ。死を受け入れないと…ダメなんだよ。」


「自分が何言ってるのか分かってんのか!?」


「なぁ、頼むから放っておいてくれ。」


「やだ。俺は彼女を殺す。」



そして、鋭いナイフをアタシに向けた。


「やめろーーー!!!」



アタシ…死ぬのかな?


動けない…恐怖で…身体が動かない…よ。


仁…ばいばい…。
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