死神に恋をした。
悲しい過去
突然舞い降りたジンという名の死神は…
私の命を奪いに来た。
悲しい過去
「キミがジンの獲物?」
綾「誰ですか?」
「俺?俺は同じ死神のヒロ。」
「ヒロ…?」
ヒロと名乗るその死神は初対面のアタシにジンの過去を話してきた。
ヒロ「アイツ、本当は死神じゃなかったんだよ。」
綾「え?でも、死神として生まれてきたって…」
「そんなの嘘。本当は、列記とした人間なんだよ。」
「…やっぱり…死神なんかじゃ…」
「今は死神だけどね。」
「なんで…?」
「人間だったころ、アイツには好きな女がいたんだよ。」
「好きな…女?」
「でも、俺がその女を殺した。」
「どうして…」
「死神の任務だからだよ。彼女を殺されたジンは、自殺したわけ。」
「えっ、じ、自殺?」
「そっ、でも、俺がアイツを死神としてよみがえらせた。」
「どうして…」
「どうしてだろうね、なんかスッキリしなかったんだよ。」
「それで…?」
「アイツに与えられた使命、人間を50人、その手で殺すこと。」
「なんで?」
「あいつは50人殺せば、人間に戻れる、そして、死んだ彼女も戻ってくる。そう言われたんだよ。」
「今、何人…?」
「49人。キミを殺せば50人、任務の達成ってわけ。」
「49人…アタシで50人…か。」
ジン「おい、てめぇ何やってんだよ。」
「べーつに、お話してただけ。じゃね。」