死神に恋をした。
綾「ジン…か。」


真美「なーに、悩んでんの?」


綾「…あぁ、真美か…」


真美「うん、で?」


綾「恋…かな?」


真美「誰誰??」


綾「死神…」


真美「死神?」


綾「うん、突然現れた死神を好きになったのかな…」


真美「なんかよくわかんないけど、どんな人?」


綾「…冷酷で、悲しい人…かな?」


真美「悲しい人?」


綾「でもね、すごく優しい人なんだ。」


真美「なんだかよくわかんないけど、自分から踏み出さなきゃ。」


綾「でも…もう会えない。」


真美「会いたいって思ってれば会えるって。」





もう、会えないかもしれない。

いつのまにか惹かれていたあの人に…




ジン「…俺にお前を殺す事なんてできねぇよ。俺…人間に戻れなくてもいいや。」


ヒロ「なんだよ、急に。」


「人間に戻ってアイツが生き返ったって…俺、やってける自信ないし。」


「お前らしくないじゃん。」


「どうせ俺は一度死んでるんだ。」


「…死んでねぇよ。」


「は?俺は飛び降りて死んだんだ。」


「お前は生きてる。」


「何言ってんだよ。」


「確かにお前は自殺した。でも、生きてるんだよ。」


「意味わかんねぇよ。お前が俺を死神としてよみがえらせたんだろ?」


「ちょ、何処行くんだよっ!!」


「黙ってついてこい。」


「ったく、なんで病院なんだよ。」


「ほら、あれ。」


「なんで…」




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