娘がふと気付くと、外が静かになっていました。風の音の替わりに小鳥のさえずりが聞こえ、嵐が過ぎ、夜も明けたようでした。恐る恐る娘が家の外に出てみると、もう誰もいませんでした。娘は山に向かって叫びました。「ありがとぅ、いつでも遊びに来たらええよぅ。いつでも来てええけぇー」娘の声は泉のほとりまで届きました。鬼はガバッと太い腕で顔を隠しました。娘にも鬼の声が聞こえました。「うぉーん、うぉーん」おしまい。
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