君を愛してる 〜だから死にたい〜
 「それもそうね」

 笑い合う二人を見ていた俺は何となく感じた、そしてその事を口にしていた。

 「本当の――親子……」

 「え!?」

 俺の言葉に聡が最初に反応し、次いで美里が反応した。

 「どうして……わかったの?」

 「何となく、美里の顔見てたらそうじゃないかって思ったんだ――」

 「そう……一稀には敵わないなぁ」

 「じゃあ本当に……?」

 聡は驚きを隠せないといった感じで美里に問い掛けた。
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