君を愛してる 〜だから死にたい〜
 「盲腸……盲腸になっちゃって、それで入院したの」

 「なんだ盲腸か……心配させやがって……」

 聡は安堵のため息をつき、言葉を続けた。

 「なあ、盲腸ってあそこの毛剃るんだろ?もう剃った?」

 「ばっ、ばか!何聞いてんのよ!」

 美里は真っ赤な顔をして聡に怒鳴った。

 「ま、まあそうゆうわけだから心配いらないの、連絡出来なくてごめんね」

 美里のその言葉に俺は納得したふりをして病室を後にした。
< 103 / 241 >

この作品をシェア

pagetop