君を愛してる 〜だから死にたい〜
 「ただそれとこれとは別!男としてじゃなく美里と一稀と俺、友達として美里をお前に任せる!頼むぞ?」

 「ああ、わかった」

 こんな時にまで冷めた返答……

 つくづく自分が嫌になる――

 ただな、聡……

 うまく言葉に出来ないけど、俺はよかったと思ってるんだぜ?

 あの時俺の側に居たのがお前で――お前と美里でよかったって……

 「だけどその後は譲るつもりはないからな?」

 そう言って聡は笑った。
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