君を愛してる 〜だから死にたい〜
 「手帳に書かれた教室に行くとすぐに美希ちゃんは見つかったわ、美希ちゃんの周りには人が集まっていたから。女の私から見ても綺麗だし、話してみたら明るいし……」

 「あいつは何故かいつも中心にいるからな……」

 「みたいね。私は手帳を渡す時『カッコイイ彼ね――』って言って笑いかけたの、そしたら美希ちゃんは一瞬だけ哀しそうな目をして、プリクラと別の笑顔をして言ったわ……」

 「残念ながら彼じゃなくてお兄ちゃんなんです――」
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