君を愛してる 〜だから死にたい〜
美希の歪んだ愛
 翌日の放課後、聡が俺の家に訪ねて来た。勿論、美里の事を聞くためだ。

 俺は美里から聞いた事に加えて自分のAIDS、HIVの知識を全て話した。

 いざ話すとなると、内容のあまりの重さに嘘を言おうか迷ったが、身を切る想いで美里の事を委ねた聡に対してそんな事が出来るはずもなかった。

 「AIDS……なんで――なんで美里が!?だってあいつまだ……」

 全部聞き終えた聡は俺の肩を握って叫んだ。

 握られた肩のから聡の思いが伝わってくる。
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