君を愛してる 〜だから死にたい〜
 その聡の姿を見た美希が唖然として俺に聞いた。

 「聡さん……何かあったの?」

 「ちょっとな」

 俺はそれだけ言って部屋に入ると鍵をかけてベットに体を投げた。



 辛いよな聡……

 きっと俺なんかよりも何倍も――

 そんなお前すら羨ましく思う俺は最低か……?

 どうして

 俺は

 どうして

 愛せない――?
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