君を愛してる 〜だから死にたい〜
 「お兄……ちゃんがす……きな……の――どうしよ……もない……ぐらい」

 鳴咽を交えながら美希は言った。

 「どうしたら……どうしたらよかったの?お兄ちゃん――私はどうしたら……」

 そう……

 きっと全ての原因は俺自身なんだ――

 俺がもっとちゃんとしていたら、美希もこんな事をしなかっただろう……

 曖昧な関係を続けて来た俺の責任……

 「とにかく……明日美里に謝りに行くぞ、いいな?」
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