君を愛してる 〜だから死にたい〜
 「退学!?」

 これが叫ばずにいられるはずがない、あの聡が俺に何も言わずに退学なんて考えられない……

 俺は椅子をはねのけるように立ち上がり、そのままの勢いで教室を飛び出した。

 「おい!亜河――」

 担任の声を無視して俺は聡の家に向かって走った。



 そんなわけない――

 そんなわけがない――

 一体どうなってるんだ……




 聡……

 美里……
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