君を愛してる 〜だから死にたい〜
 心地よかったから――

 全身を伝う雨が――

 心地よかったから……

 俺はきっとその時泣いていたんだ。

 失った物はあまりに大きく、何物にもかえがたい大切な物だったから――

 美里に対する俺の気持ちが愛だったか友情だったのかはわからない……

 だって俺は愛を知らないから――
< 150 / 241 >

この作品をシェア

pagetop