君を愛してる 〜だから死にたい〜
 「聡――」

 「美里が……死んだ――」

 「えっ!?」

 この年初めての雪が降り出した。

 ひらひらと――

 俺と

 聡と

 砂稀の頭上に……



 次の日、俺は学校を休み聡と共に美里の家を訪ねていた。

 遺影の美里は俺が見た最後の美里となんら変わりなく優しい目をしていた。

 「美里が……お前には言わないでくれって言ってたんだ――」
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