君を愛してる 〜だから死にたい〜
 「それもない、美里が輸血した事は一度もないそうだ……」

 「……注射器の打ち回しは?」

 「それに関しては調べようもないから何とも言えないな……」

 「そうか……」

 「一稀、覚えてるか?まだ三人で院にいた頃、よく鬼ごっこしたよな……」

 「ん?ああ……したな」

 聡が突然昔の話しをしだした事に疑問を感じながら俺は返事を返した。

 「あの頃からお前足が速くてほとんど俺や美里が鬼してたな……」
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