君を愛してる 〜だから死にたい〜
 「聡――いきなりなんだ?」

 耐え切れずに俺は聡に問い掛けた。

 「一度だけあったろ?鬼ごっこでお前が鬼になった事――」

 聡に言われた俺は時を遡り記憶を漁る。

 「……ああ、覚えてる。美里が鬼で走って逃げてた俺は躓いて――」




 『あっ!一稀君大丈夫?』

 『うん、平気。少し膝を擦りむいただけだから……』

 『あっ!血が出てる!』
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