君を愛してる 〜だから死にたい〜
 「ああ……ありがとう――聡、一つ頼まれてくれないか?」

 「なんだ?」

 「美希に付き添って血液検査受けさせて欲しいんだ……」

 「ああ、わかった……」

 「悪いな、頼むよ」

 電話を終えて、携帯をベットに投げる様に置いてから俺は美希の部屋のドアをノックした。

 「美希、ちょっといいか?」

 「お兄ちゃん?うん、いいよ」

 ドアを開けて中へ入ると美希は下着姿でベットに俯せになり、雑誌のページをめくっていた。
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